Residents' daily lives
外出の希望
「どうしても観たい映画がある」とのことで、映画館への外出を計画しました。
もともと歌舞伎がお好きで、映画「国宝」で歌舞伎の世界がどのように表現されているのか、ずっと気になっていたとのことでした。久しぶりの外出に、本人も職員も前日から少し気持ちが高ぶっていました。
映画館に到着し、上映スケジュールボードをじっくり眺めながらチケットを購入されました。
慣れない券売機の前で真剣な表情を見せてくれ、職員もそっと横で見守りました。
SCREEN6の前で一枚。
杖を持ちながらも背筋をのばし、満面の笑みを見せてくれました。
飲み物を購入し、3時間たっぷり堪能されました。
ご主人と一緒に映画館へ行かれたのを最後に10年ぶりの映画館で、「施設に入って映画館で映画が観られるなんて、夢にも思っていなかった」とおっしゃっていました。
鑑賞を終えて出てきたところで職員と一枚。
帰設されてからも、しばらく映画の話をしてくれていました。
「人間、努力すれば願いが叶うと感じた。
病気でつらい気持ちになることもあるけれど、希望をもって前向きに生きていこうという気持ちになれた」と話してくださいました。
そして「この施設に入れてよかった。感謝しかない」という言葉に、職員一同胸が熱くなりました。